若草中学校-木質図書館
若草中学校(奈良県)
カウンター横にお薦め本、生徒が紹介文。木の扉で温か
戦国時代の武将、松永久秀が築城したとされる多聞城跡の高台に建つ奈良市立若草中学校(同市法蓮町、生徒数379人)。 15年前に創立50年を記念し、図書館の内装や家具をすべて木質化。 校門も多聞城をイメージして瓦ぶきに建て替えた。
図書館は校舎の2階に若草山や東大寺を一望できる、校内で一番景色の良い場所に建てられ、若草山焼き、二月堂修二会のおたいまつまで はっきり見えるという立地の良さだ。図書館の扉は木で造られていて、温かい雰囲気。
中に入るとまず、新刊とスポーツ雑誌が並んだ棚が目に入る。部活動を活発に行う同校。 少しでも生徒が興味あるものを蔵書として選んでいることがうかがえる。 カウンター横には生徒や地域の方々、卒業生からなるボランティアスタッフが薦める本が並ぶ。 本のあらすじやポイントを生徒が分かりやすく書き、紹介している。 このボランティア団体は読書活動普及の手助けをしてくれており、 本の紹介文を表紙写真とともに生徒の目に触れやすい廊下などに掲示している。 図書委員も「図書委員便り」を出すなど積極的。教師にインタビューし、 お薦めの本を聞き出してまとめ、本に少しでも興味を持ってもらおうと活動している。
森井弘校長は「授業時間の都合で、今は朝の読書タイムを取ることができない。 読書タイムがある時は、生徒が今よりも図書館に足を運んでいたように思う。 教師が生徒に本を読む姿を見せられる良い機会だった」といい、 「学校での読書活動を、いかに充実させていくかが課題。図書館の開館時間を長くするなどして対応できれば」と話す。
今後の読書活動について、中尾靖教頭は「新しい本を入れるなどし、図書館に興味を持ってもらえるようにしたい。 また、委員会活動も活発に行えるようしていきたい」と意欲をみせる。 図書館内は生徒がイラストなども交えながらお薦め本の紹介文を書き、館内で一番目につきやすいカウンター横に、 本が並べられている。窓の外には若草山や東大寺が見える。景色が良く、気持ち良く本を読むことができる。
<2013年3月 奈良日日新聞より>

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