大内小学校・大川中学校-木質図書館
大内小学校・大川中学校(香川県)
自由に行き来、検索コーナー広く読書の精神根付く
東かがわ市立大内小学校(香川県東かがわ市西村、児童数461人)と同市立大川中学校(同、生徒数392人)は 今年4月、新校舎が完成。両校が隣り合って建てられていることから、2階に渡り廊下が付けられ、 内装や家具をすべて木質化した図書館が廊下を渡った同小学校内に誕生する。 両校の児童・生徒が自由に行き来でき、足を運びやすい場所に設けられた。
図書館の広さは約400平方bで6教室分。同市の教育担当者と館内の家具や内装などデザインを手掛けた 図書館づくりと子どもの本研究所の平湯文夫代表が話し合い、3年かけてつくり上げた。 館内は「調べ学習」と「楽しみ読み」のエリアに分かれ、「調べ学習」のエリアには資料を広げやすい、 長方形の広い学習机が並ぶ。机の傍らには事典などが並べられる予定で、学習しやすい環境が整えられている。 「楽しみ読み」のエリアには、展示用の丸テーブルやドーナツ型ベンチが置かれ、 落ち着いて本を読むことができる空間づくりがされている。
このほか、館内の本を検索できるコーナーも広く取られており、 児童の使い勝手を第一に考えた図書館づくりがされている。
同市は、東京帝国大学総長を務めた政治学者、南原繁氏の出身地としても知られ、 同市の製薬会社が設立した財団法人赤沢記念財団が、教育や文化事業を充実させて地域社会が発展するよう 「南原文庫」として市内の小中学校に毎年、本を寄贈。市を挙げて読書活動に力を入れている。 図書館設立に携わった同市教委学校教育課学校再編グループの赤澤正巳さんは「温かい新しい図書館で 、気持ち良く児童に本を読んでもらえる環境ができた。心のサポートとなる場所になっていけば」と話す。
また、平湯代表は「この図書館を建てる時、市の教育担当者はとても熱心だった。 『南原文庫』もそうだが、読書が大切だから本を読もうという精神が根付いているように感じる。
今後、小中学生が実際に使っている様子を見て、同小学校とより有効な図書館の活用法などについて話していきたい」と 力を込めた。広々とした館内。館の中心に、絵本や写真集を置く湾曲大型本棚を設置している。



図書館の平面図。司書教諭・支援員を配置し、児童の読書活動を推進する
<2013年3月 奈良日日新聞より>

←前へ戻る